『自分を鍛える!』ジョン・トッド

ジョン・トッドの『自分を鍛える!』を読んでみた。

ぼくは、このような自己啓発系の書籍には飽き飽きしているのだけど、本書は古典的な扱いをされているので、それでちょっと興味が出て、読んでみることにした。

書かれている内容は、意識高い系が好きそうなもので、現在販売されているビジネス書に書かれているようなものばかりだった。

ただ、僕が感銘を受けたのが1つだけある。それは「休憩」に関する考え方だ。本書によれば、マルチな才能を発揮する人は、ただシンプルに、休憩がわりに別の仕事をやっているだけなのだそうだ。そう考えると、休憩という概念は、厳密に言えば存在しないことになる。

人々は、いわゆる休憩時間に、SNSをいじったり、ソシャゲに勤しんだりするわけだと、SNSもソシャゲも、脳が休まっているわけではなく、むしろ脳を酷使している。結局のところ重要なのは、休憩ではなく気分転換であって、であれば気分転換のための「仕事」があってもいいのだ。

ということなので、執筆しているときに気分を変えたいときは、読書したり音楽を作ったり写真を現像したりすればいいのである。そうすれば、1日中働き続けることができる。ワーカホリック万歳!