「好き」と「いい」について
僕はアニメが大好きで、ここ4年間で600作品以上視聴してきたことから、それなりに審美眼がついてきた。
アニメにおける「評論」や「批評」を軽視する人は多いが、僕はあらゆる領域で批評的視点は必要だと思う。何が「いい」で何が「悪い」のかを判断できる力は、生成AIの時代で必須スキルだと思うからだ。
ということで、僕は心の底からアニメを楽しむと同時に、批評的な視点も忘れないようにしている。んで、僕は思うのだけど、どうも「アニメオタク」という人々の多くは「好き」と「いい」と「人気」を混同しているように思う。
実際、アニメーションにおいて「質」は間違いなく存在する。そして「質」と「人気」は必ずしも相関関係にはない。例えば『五等分の花嫁』の劇場版は、明らかに「質」は高くないと思うが、興収は20億円を突破している。
この現象に対して「『五等分の花嫁』は質の高い作品だ!」と捉えるのはマズい。たしかに『五等分の花嫁』はビジネスとしては大成功だが、質が高いとは言えない。もっと言えば『五等分の花嫁』はキャラクタービジネスに最適化されていることから、それが「売れる」理由になっていると考えられる。決して、質が高いからヒットしたわけではない。
そして、この客観的な考察と「好き嫌い」は全く別の領域である。「質は低いんだけど個人的に好きな作品」というのは存在する。「質」と「好き」を混同させると、作品に対して冷静に見れなくなり、審美眼が失われ、「センス」に影響を及ぼすようになる。
だから「質」とか「好き嫌い」とか「知名度」とかは分けて考えるべきだと思うのだ。
ちなみに2024年春アニメは、知名度で言えば『鬼滅の刃』や『ヒロアカ』、質で言えば『響け!ユーフォニアム』や『怪獣8号』、好き嫌いで言えば僕は『響け!ユーフォニアム』が1番好きだ。
また、時代性について言えば『終末トレインはどこへいく?』がもっとも未来的な作品(つまりわからない人続出)で、「現代的」だと評価されることの多い『夜のクラゲは泳げない』に関しては、個人的にはむしろ「遅い」と思う(だから大衆に届く)。
そして『ガルクラ』に関しては映像表現において新しかったと思う。
お金について
先日、Apple Vision Proを入手するために、分割払いを申し込んだのだが、審査に落ちてしまった理由はいくつか考えられるが、要するに、僕にはApple Vision Proを手に入れるだけの信用がなかったのである。
個人的に、これはショックだった。何がショックだったかと言うと、お金が理由で新しいことを始められなかったことに尽きる。これは人生で初めてのことだ。
一応断っておくと、現代社会において、新しいことを始めるのには、そこまでお金がかからない。コンピューターとアプリケーションさえあれば、何でも作れる時代である。
一方で、Apple Vision Proのように、イノベーターの中でもさらにイノベーターの人にしか価値がわからないデバイスになってくると、やはりまだまだコストが大きい。いつかApple Vision Proはコストが小さくなり、多くの人に普及するのだと思うけど、それはもう少し後の話である。それまでにApple Vision Proのポテンシャルを引き出せるようになれるかどうかで、場合によっては、人生が左右するかもしれない。
この24Reportsでも述べてきたように、僕はApple Vision Proに大きな可能性を感じている。だから入手したかったのだが、まさかお金でつまづくとは思ってもみなかった。
やはりそれ相応の収入は必要らしい。日本が相対的に安くなることを見込むと、月に30万円から50万円は稼ぐ必要があると感じた。
ということで、僕は絶賛営業中でして、早くもいくつかのクライアントから仕事をもらえるようになり、ワンチャン就職する可能性すら出てきた。月50万円稼げるまでは、基本的に仕事は断らないようにしようと思う。
人生初の音楽配信
ついに人生で初めて音楽を配信しました!
コンピューターとアプリケーションの進化により、誰もがプロと同等の機材を揃えられるようになり、また、クリエイターファーストの配信サービスも登場したことで、ロイヤリティ100%で世界中のサービスに配信できるようになっている。ビジネスは一旦置いといても、ゼロから創造性を発揮できる趣味として、DTMは素晴らしいと思う。
現在、僕はAvid Playというディストリビューションサービスを使っていて、ここで初めて知ったのだけど、配信には5日ぐらいかかるらしく、配信自体は今日までに間に合わなかった。
今回、僕が作ったのは二十四節気の「春」をテーマにしたLo-Fi Hip-Hopで、全6曲のEPとなっている。ほぼ全てをAppleのループ音源でまかなっているので、音に刺激はないかもしれないが、まあ初めてとしてはこれで充分だろう。
今後はSpliceなどのループ音源サイトを駆使しながら、二十四節気の残りの18つを音楽にしたい。できれば次の「大暑」までに! そうなると1日1曲以上のペースで作らないといけないけど。