サヴァイブ!南国日本

高城剛の『サヴァイブ!南国日本』を読んでみた。

本書は”地球温暖化”がテーマになっている。具体的には、地球温暖化によって生じた”エコ”のムーブメントに沿ったライフスタイルを考察しようというものである。

本書が刊行されたのは2008年だが、現在も、地球温暖化に対するビジネスは非常に注目されている。その典型例がテスラだ。

実際、世界の最先端に走る人々の大半は①エコ(自然)、②宇宙の2つの領域で仕事しているように思える。既にITの時代は終わりを告げていて、これからはフィジカルの世界が注目されるようになっているのは間違いない。

本書で一貫して主張されていたのは「日本はスローであるべきではない」ということである。たしかに日本人はもっとリラックスした方がいいのは間違いなさそうだが、それは決してスローであるべきではないということである。インターネットによって変化が急激になっている今、最も求められているのはスピードなのだ。だからもっとスピーディーに判断し、動かなければならない。

そして結局、エコという領域でも日本は乗り遅れてしまった。電気自動車である。世界は既に電気自動車のムーブメントになっていて、欧米や中国は既に対応しているが、日本だけが取り残されてしまった。まさに日本人がスローであるが故の体たらくである。

もちろん、これは僕自身にとって他人事ではない。僕も日本人だから、それなりの責任がある。確かに2010年代、僕はまだ未成年だった。しかし、今は既に成人済みで、自己責任の世界に生きている。まずは自分の身を守ることから始め、それから社会をより良い方向に導いていきたいと思う。

結局、世界の最前線に立つ人々は、知的好奇心が旺盛なのはもちろんのこと「社会を変えたい!」という気持ちが強い。だから環境問題や宇宙に手を出している。2008年の時点でオフラインの世界はもう終わりを告げているのだから、これからはよりフィジカルの世界へ、具体的には大自然のある場所や南の島に、未来があるのだと思う。そして多分、現在は”山”なのだと思うけれど。