『渋谷で働く社長の告白』藤田晋

藤田晋の『渋谷で働く社長の告白』を読んでみた。

僕が本書を読もうと思ったきっかけは「週110時間労働」という言説である。サイバーエージェントの藤田晋社長は、創業期に週110時間労働をこなしていたらしく、当時のエピソードが本書に書かれているらしかった。それで読んでみた。

どうやら「週110時間労働」の目的は以下の通りらしい。

始めたばかりの会社は取引もまだ少なく、はっきり言って、意外とやることが無くて暇なのです。ところが、長時間働くことが決まっているので、あまった時間に顧客見込みリストを作成したり、新規事業プランコンテストを行ったり、苦手な技術や経理に関する勉強をすることになります。

創業期に労働時間を長くすれば、膨大な時間が余るので、その時間で顧客リスト作成やスキルアップを図ることができる。それらを全てこなしていく内に、仕事が舞い込むようになり、時間を決めなくても忙しくなるとのことだ。

また、本書を読んでいて「ハッタリ」の重要性も思い知らされた。やはり、当時のインターネット業界はハリボテ企業が多く、当初のサイバーエージェントも例外ではなかった。それでも、最初にハッタリで外面を良くしておいて、あとから外面に見合うだけの努力をこなせばいいのである。