「ピザ2枚の法則」というものがある。これはAmazonの創業者のジェフ・ベゾスが提供したマネジメントの考え方で、チームの規模は2枚のピザで賄える程度の人数が最も効率的とするものだ。大体8人から10人が最適なチームの規模で、実際に上場企業の多くは、取締役会が8人から10人で構成される。また、起業家の中では「50人の壁」と呼ばれる組織運営の課題がある。人数が増えすぎると、マネジメントの難易度は劇的に上がるわけだ。
しかし僕は個人事業主なわけで、法人化して人を雇わない限り、このような組織運営の課題に直面することはない。……はずだった。
今、僕は母校の部活動の面倒を見ているが、全部で36人もいるチームで、正直、回し切れずにいる。
あらためてドラッカーの著書を読むと、身体に沁みるようになった。これまで識学というマネジメントコンサルティングの会社で記事を書いていたが、あらためて識学式マネジメントを学び直す必要がありそうだ。
問題なのはモチベーション格差である。ここまで人数が多いと、本気でやる人とそうでない人で格差が生じてしまい、そこで軋轢が生まれる。解決策は、まだ思いついていない。
ただし、マネジメントの基本は成果主義であることは理解している。プロセスまで介入しすぎると、本人の意欲が削がれるし、マネージャーの工数が増える。プロセスまで介入するのは、試合前だけで十分だ。
それとスピードも大切である。例えば試合が終わったら、すぐその場で解決策を考えさせて、課題を明確にする。可能であれば、その場で練習させる。
そう考えてみれば、ビジネスの現場で求められるマネジメントとスポーツの場でのマネジメントは、非常に多くの部分で共通している。本格的にマネジメントを学ぶチャンスが訪れたわけだ。まずはドラッカーを読もう。