『オッペンハイマー』

クリストファー・ローランの『オッペンハイマー』を鑑賞した。映画館は、もちろん池袋のグランドシネマサンシャインで、IMAX GTレーザーだ。

一度はIMAX GTレーザーで、IMAXカメラで撮影された作品を見たいと思っていて、『トップガン マーヴェリック』をIMAX GTレーザーで鑑賞しなかったことにかなり後悔した。ということで今回はクリストファー・ノーランの『オッペンハイマー』を見ることにした。

本作は「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマーを主人公にしたノンフィクション作品である。クリストファー・ローランらしくノンリニアな構成となっているが、これは映画だからこそできる表現である。僕たちが住む世界はリニアであり、原爆の発明を取り消すことはできない。それをノンリニアな作品で描いているのが、皮肉が効いていておもしろい。

それと僕は『オッペンハイマー』を視聴していて、宮崎駿の『風立ちぬ』を思い出した。『風立ちぬ』に登場する堀越二郎は、美しい飛行機を作るために、零戦を作ってしまった設計士だ。オッペンハイマーも、これに近い感じだったのかもしれない。

それにしても人生初のIMAX GTレーザーは最高だった。今後もIMAXカメラで撮影された作品は、池袋で鑑賞したいと思う。