2023年8月初め、スタジオジブリの新作『君たちはどう生きるか』を鑑賞した。本作に感動した僕は、その勢いで、作中にも登場する吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の原作小説を読んだ。
『君たちはどう生きるか』のポイントは、やはりタイトルにも含まれている通り「どのように生きるか」という点に行き着く。吉野源三郎の小説はもちろんのこと、宮崎駿の『君たちはどう生きるか』も、当然のことながら、”生き方”がテーマになっているように思う。だからひとまず、本作を視聴し終えて余韻に浸る際に、自身の生き方を見つめ直すのがいいと思う。
実際、僕も見つめ直した。見つめ直した結果、もっと大きく生きようと思った。小説に登場するコペル君と同様に、まず自分がいい人になって、周囲の人からいい人にしていこうと思っていたのだが、それだけでなく、本気で社会を変えていく。「少年よ、大志を抱け」ではないが、とにかく本当に、大きく生きようと漠然と思ったのだ。
具体的には、まず自分自身が、挑戦的かつ新しいライフスタイルを実践する。そして、それを社会に提供する。ひたすら、この繰り返しだ。
挑戦的なライフスタイルを実践するには、まずアウトサイダーに足を踏み入れる必要があるだろう。事実、僕はSNSをキッパリやめた。友人から、僕が何をしてどこにいるのかは、ほとんどわからない。
そしてなによりも、色々なことにハマっていくことが大切なのだと思う。その際、周囲の目線を気にしないようにする必要があるだろうが、あらかじめ社会との距離感を保っておけば、周囲の目線すら存在しなくなる。
一方、社会に提供する際は、ストーリーに乗せていきたい。人類史には、いつだってストーリーが付き纏っていた。おそらく世界最大のストーリーは聖書なのだろうが、人それぞれで、お気に入りのストーリーというものが存在しているだろう。
逆にいえば、ストーリーが存在しない人物・商品・サービスに、ポテンシャルはないに等しい。どれだけお金を持っていてもなんとなく空虚に感じられるのは、その人にストーリーがないからである。
自分自身にストーリーを作り出す方法は簡単で、とにかく、自分の生きたいように生きるに尽きる。それも、周囲の目線や”空気”に臆することなく、だ。