『100円のコーラを1000円で売る方法』

永井考尚の『100円のコーラを1000円で売る方法』を読んでみた。

本書はマーケティングをテーマにしたビジネスノベルである。

思えば僕に圧倒的に足りないのはマーケティング能力なのだが、これだけマーケティング関連の書籍があるにもかかわらず、僕はほとんどマーケティングの本を読んでこなかった。というか全体的に、ビジネスで求められる教養を知らないままでいた。

これは、実にもったいないことである。本書もKindle Unlimitedに登録されているし、図書館を使えば、超格安で本を読み放題なわけで、まずは理屈から固めていくのも悪くない選択のはずだ。

ということで、本書を手に取ってみた。

タイトルの「100円のコーラを1000円で売る方法」は、いくつか考えられるが、本書では付加価値をつけることを提案していた。キンッキンに冷えたグラスに、キンッキンに冷えたコーラを注ぎ、そこにライムを絞って、おしゃれな空間で提供すれば、たしかに1000円払いたくなる。これが、ビジネスの基本なのだ。

ほかにも本書では、バリュープロポジション、価格戦略、市場リーダーでない限り価格勝負してはいけないことなど、ビジネスにおける基本的なことが紹介されている。

小説形式でとてもわかりやすいので、ぜひ本書を試しに読んでみてほしい。