『FUTURE OF SPECIALTY COFFEE』高城剛 ★★

高城剛の『FUTURE OF SPECIALTY COFFEE』を読んでみた。

本書はスペシャリティコーヒーの未来を探るために、著者が世界中を旅して、コーヒー業界の最新動向をまとめたフォト・ルポルタージュだ。

コーヒーは世界中で愛される飲料だが、同時に二極化が進んでいる。大量生産で生まれる商業的なコーヒーと、少数生産のスペシャリティコーヒーだ。前者は安価な一方でカビ毒が凝縮されていることから不健康で、後者はちょっと効果だがカビ毒が入っておらず、しかも美味しい。

僕は最近、金銭的な問題でオーガニックのインスタントコーヒーに、グラスフェッドギーとC8オイルを混ぜて「完全無欠コーヒー」にして、朝食と昼食をコーヒーに代替している。だが、インスタントコーヒーはカビ毒が含まれている可能性が極めて高いため、本当であればカビ毒が除去されたクリーンなコーヒーを飲んだ方がいい。

また、健康面でなく文化面でもコーヒーは二極化が進んでいる。商業的なコーヒーと先進的なコーヒーの違いは、トレーサビリティが確立されているかどうかにある。お金の流れを透明にできるかどうかがカギになるわけだ。

多分、これはコーヒーに限らず、あらゆる面で「お金の流れの透明化」が注目されるようになるだろう。

それにしても美味しいコーヒーを飲みたくなってきた。今度都心に行くとき、カフェ巡りでもしようと思う。