二〇二五年 清明(2025-0404)

今、この文章は夜中に書いている。

思えば、ライター業を開業した当初は完全に朝型で、夜に仕事をすることは一切なかったのだが、最近は夜に仕事が長引くことが多い。これは致命的なまでに遅起きスタイルになってしまったのと、純粋に仕事の量が増えたことが要因だと思う。

特に遅起きになってしまったのは個人的にマズく、頑張って早起きスタイルに持っていこうとするが、すぐに遅起きに戻る。

最近はGoogleカレンダーでスケジュール管理しているが、どうやら僕は、人に会ったときに遅起きになってしまうらしい。だから週明けは確実に遅起きになる。逆に、人に会わなければ朝5時起床ぐらいにはなる。

同じく、SNSやスマホにハマっているときは、決まって遅起きになる。これは完全に経験則だ。実際、SNSにハマるということは、それだけ他人の情報にハマっているということで、人に会ったときに遅起きになる僕の習性を考えると、SNSやスマホは遅起きの主原因となる。

一方で、早起きが上手くいっているときはランニング・瞑想・デジタルデトックスなど色々な要因があるのだけど、最近は「読書」も大事な要因だと気づいた。僕は寝る前にKindle端末で電子書籍を読んだり、テープライトの照明だけつけて紙の本を読んでいるのだけど、読書にハマっているときは、自分か進んで布団で本を読もうとするので、結果として早寝スタイルになる。

それは、できれば小説やライトノベルの方がいい。逆に難しい本だと、あまり気乗りしなくなる。

そして今、僕は今更ながらマーケティングにハマっていて、図書館からコトラーのマーケティング3.0、4.0、5.0を借りてきた。マーケティングは実におもしろい。ドラッカーの言う通り、企業の基本的な機能は「マーケティング」と「イノベーション」だと心の底から思う。

新規事業の営業

これまで、マーケティングについてほとんど学んでいなかった僕は、新規事業を立ち上げるとき、「最初は気合いで営業あるのみ!」と思っていた。もちろん、営業は非常に面倒くさいものだ。例えば、ライター業でそれなりの実績がある僕は、その実績を元手に営業をかけることができる。しかし完全に新規の事業の場合、実績という実績はない。だからハッタリも同然の言い分で営業を仕掛ける必要がある。と思っていた。

だがちゃんとマーケティングを学んでいくと、営業より先にやることがあることがわかった。僕みたいに最小人数で事業を立ち上げる場合、営業に人を割けない。だから必然的に、ITツールを駆使することになる。

今の時代、ゼロからWebサイトを作るのにコストはほとんどかからず、そこにホワイトペーパーやお問い合わせフォームを導入するのもほぼ0円で可能だ。だからまずは顕在層向けのサービス資料や、準顕在層向けのホワイトペーパーや無料相談を導入すべきだ。そうすれば、実際に潜在層に営業する際は「まずは資料のダウンロードから」というように、押し売りではないスタイルで営業することが可能になる。

世の中には「営業マンは必要なくなる」という言説があるようだが、これは間違いないと思う。今後はITツールを駆使することで、営業……というかマーケティング施策が垂直投合される。社会人の友人の話を聞く限り、営業は「新規開拓」とか「継続案件」というように分業制で構築されるようだが、そういう営業は、おそらく必要なくなる。

最近はセールスのAI化も進んでいて、世界最強のVC・a16zが出資する11xが、インサイドセールスを担当するAI「Alice」と「Julian」を販売している。

リード獲得は完全に量が必要だが、そこからアポに繋げたり、商談に繋げたりするのは、ほとんど無人でできる。それにリード獲得に必要な広告出稿やメール営業も、マニュアル的な作業なので外注できる。

とはいえ、僕がやらなければいけない仕事は沢山ある。今あるタスクは「Webサイト制作」「営業資料作成」「ホワイトペーパー制作」「セミナー動画作成」などがあり、これらの顕在層及び準顕在層向けの施策が整っていない限り、闇雲に量勝負で営業をかけてもしょうがない。

こうしてやるべきことが少しだけわかるようになったことが、ここ数週間の「マーケティング学習期間」の成果だと思う。