『起業家』藤田晋

藤田晋の『起業家』を読んでみた。

前作の『渋谷ではたらく社長の告白』の続きで、本書ではブログサービス「Ameba」を設立するまでの葛藤が描かれている。

今となっては当たり前になっているブログサービスだが、当時はほとんどの人が「ブログサービスはビジネス的に成功しない」と考えていたらしい。そんな中、藤田晋社長は周りの意見を押し切る形で、Amebaに注力していく。

前作でも「ハッタリ」がとても印象に残っていたが、本書でも「ハッタリ」的なエピソードがいくつも見えた。特に堀江貴文率いるライブドアのハッタリは、たしかに目を見張るものがある。当時は虚業寄りだったのかもしれないが、フジテレビの買収に成功していたら、ABEMA的なサービスがもっと早く誕生していたかもしれない。

そして幻冬舎の見城社長の「全ての想像はたった一人の『熱狂』から始まる」というフレーズは、まとを得ていると思う。例えば、イーロン・マスクは「人類を火星に連れていく」と本気で言っていて、多くの人が「それは無理」だと言うが、それでもマスクは「人類を火星に連れていく」と一貫した姿勢を見せている。そうすると、なんだかこちらも「本当に火星に行けるかも?」と思えるようになってくる。

しかし、何かを成功させるには、ちゃんと覚悟を決める必要がある。藤田社長も「Ameba」を成功させるために、自分のスケジュールの予定を全て「Ameba」で埋め尽くしたそうだ。そして徹底的にマイクロマネジメントしたらしい。

うん、起業家のノンフィクション系の本はおもしろいな。