どんな仕事も「25分 + 5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門 フランチェスコ・シリロ ★★

フランチェスコ・シリロの『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』を読んでみた。

本書は、ポモドーロ・テクニックを考案したフランチェスコ・シリロの著書である。

僕がポモドーロ・テクニックに出会ったのは、ライター業を開始した頃の2020年10月のことだった。

フリーランスで活動する上で「どうすれば自分を自制しながら集中力を発揮できるか」を考え、色々とテストした結果、ポモドーロ・テクニックに出会った。

ポモドーロ・テクニックとは、25分の作業時間と5分の休憩時間を交互に繰り返して仕事を進めるメソッドだ。「25分+5分」を1セットとしたときに、これを4セットこなしたあと、15分から30分の長めの休憩を取る。そしたらまた「25分+5分」を4セットこなす。これを繰り返すのがポモドーロ・テクニックである。

個人的な体感を述べれば、ポモドーロ・テクニックを取り入れるだけで、生産性は1.5倍ほど向上するのではないかと思う。そしてもしポモドーロ・テクニックを完全に習慣づけることができれば、場合によっては2倍以上に生産性が向上するのではないだろうか。それほどまでに、このメソッドは優れている。

しかし本書では、上記のルール以外にもう少し細かいルールが記載されていた。僕は、それを知りたくて本書を読んだのだ。本書で書かれている「ルール」は以下の通りである。

  • 仕事や勉強への集中を邪魔する最大の原因は「内的中断」にある。これに対処する最善の方法は、内的中断を受け入れた上で穏やかに対処すること。具体的には、頭の中で思いついたタスクを紙やパソコンに書き留め、ポモドーロが終わった跡に対処する。また、短時間にあまりに多くの内的中断があるようであれば、長めの休憩を取る。
  • ポモドーロは中断できない。また、ポモドーロを半分や4分の1に切ることもできない。時間の単位が「ポモドーロ」なのである。
  • 何かに邪魔された場合、ポモドーロは最初からやり直さなければならない。
  • 短い休憩時間で頭を使うことをするのは避ける。
  • 長い休憩は片付けや散歩、メールチェックに充てる。
  • タイマーが鳴るまでポモロードは続く。ポモドーロ内でタスクが終わっても、見直しやさらなる学習に時間を使う。
  • 5〜7ポモドーロを超えるものは分割する。
  • 用件が1ポモドーロに満たないものは組み合わせる。
  • 残業は5日以上続けない。
  • ポモドーロ・テクニックは「今ここ」に集中するためのテクニック。
  • ポモドーロ・テクニックは余暇活動のために使われるべきではない。
  • ポモドーロ・テクニックにおいて、時刻そのものは副次的な要因に過ぎない。

最近は、GoogleカレンダーのTo doリストに「◯ポモ」という単位をつけるようにしている。これはタスク処理にかかる予定時間で、あらかじめポモを付けることにより、精度の高い工数管理を目指す。

会社員には難しいかもしれないが、フリーランスや副業で充分に使えるメソッドだと思う。