『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』

ジェイク・ナップとジョン・ゼラツキーの共著『時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』を読んだ。

このような時間術系の書籍の大半は、変わり映えしないので、あまり面白くない。でも、この本は面白い。なぜ面白いのかと言われれば、それは著者の2人がYouTubeとGmailという時間泥棒を作り上げたクリエイターだからだ。

そして実際、本書で紹介されているワザは、本当にタメになった。個人的に生活に取り入れることにしたのは、以下のワザだ。

  • 戦術01 ハイライトを書く
  • 戦術07 ひとりスプリントをする
  • 戦術17 「気が散らないiPhoneを試す」
  • 戦術18 ログアウトする
  • 戦術34 メールは「1日の終わり」にする
  • 戦術60 「一意専心」する

特に、印象的だったのが「ハイライト」と「スプリント」という概念だ。

ハイライトは、1日に1つだけ「最優先事項」を選ぶのである。この”1つだけ”というのが、僕にとって衝撃的だった。実際、1つだけやると決めるだけで、心がスッキリするのは不思議だった。

そして「スプリント」は、数日間にかけて”1つのことしかやらない”という極端な時間術のことを指す。でも確かに、これは理にかなっている。

そもそも集中とは、数ある物事のうち1つに絞るという意味だから”1つだけ”というキーワードは、実はかなり合理的なのではないかと思う。