高城剛の「引きこもり国家」日本を読んでみた。
ここ最近はとにかく高城剛の本を読む。「なんでこんなに高城剛の本を読むんだろう?」とふと思ったが、その理由はおそらく、僕が海外で活動する準備をしているからだと思う。高城剛は2000年代後半に「グローバリジェーション」をテーマにした書籍をいくつか出版しており、ここ最近の僕はそれらの本を読んでいる。
さて、本書は「なぜ日本がグローバリジェーションに遅れたのか?」がテーマになっている。結論から言えば「日本がITと資本主義の力をフル活用できなかったから」ということである。もっと言えば、日本にはスピードが無かった。既得権益層の力が大きいために、決断が何周も遅いのだ。
また、本書では「日本破綻の可能性」についても述べられていた。本書は2007年に刊行されたが、2023年5月時点の日本の国債は約1,136兆円。
この1,136兆円という数字をどう見るだろうか。なお、2022年度の日本のGDPは約550兆円なので、単純に言えば、年収の2倍の借金を抱えていることになる。サラリーマンで言えば、年収500万円の人が1,000万円の借金を抱えているということになる。当然のことながら、すぐに返せる金額ではない。
また、日本の国債の約9割は国内によるものだ。令和4年9月末時点だと、日本銀行が50.3%、民間銀行等が13.8%、保険会社が19.3%というようになっている。
そして2023年3月時点の日本国民の現金・預金(いわゆる貯金)も約1,100兆円となっている。
つまりどういうことかと言うと、最悪、日本の財政が壊れてしまったとしても、日本人 の貯金を借金返済に充ててしまえば、とりあえず破綻することはない、ということなのである。要するに、皆さんが銀行に預けているお金は、民間銀行や日本銀行を通して間接的に国債で用いられているわけで「もし日本の財政がヤバくなったら、銀行に預けてあるお金でイーブンにしてしまおう!」ということなのだ。
これが、今の日本がこれだけ借金しても何とかなっているマジックである。
だからこそ、より海外に目を向けて、様々なものを分散しなければならない。本書では①日本&東京から離れること、②EU英語を身につけること、③財産を分散しておくこと、④2つ以上の専門知識を身につけることが必要だと説いた。
個人目標としては、2024年までに海外ノマドで生きていける基盤を作り上げたいなぁと思う。