ジョン・J・レイティの『脳を鍛えるには運動しかない!』を読んでみた。
本書は、タイトルにある通り「脳を鍛えたければ運動しろ!」ということを300Pにわたって延々と解説している書籍である。ただし、本書の刊行年は2009年(英語版は多分もっと早い)である。
最近は「運動が脳に良い」ということは一般常識になりつつあるけれど、それを2000年代後半に指摘しているのは、かなり早かったと思う。
実際、僕も「運動が脳に良い」という経験を何度もしてきた。
ちなみに本書によれば、運動と言っても、もっとも優先順位が高いのは「ランニングやジョギング」などの低・中強度の有酸素運動で、これを毎日続けるだけでも、全然違ってくるそうだ。
僕も最近、ライフスタイルを変化させる一環として、毎朝20分から30分かけて約3kmランニングするようにしている。体感として、集中力が劇的に上がった感じはする。自分をコントロールできている感覚があるし、入眠も明らかに速くなった。
実のところ、本書を読むきっかけかは、同じ作者の『GO WILD』という本の予習的な立ち位置なのだけれど、やはり人間は歩く生き物なのであって、明らかに座る生き物ではない。近頃、僕は歩きながらの音声入力で執筆するケースが劇的に増えているが、多分、この働き方は間違っていない。
狩猟採集民族のように、歩きながら仕事(狩猟)する時代が、いよいよ到来するのではないか。そんなことを考えながら本書を読み耽った。