旧暦二〇二三年十月一日(2023-1113)

Apple新製品発表

10月末にAppleの新製品発表が行われた。iPadの購入を検討していた僕は、新型iPadの登場を楽しみに待っていたが、残念ながらiPadの発表なし。その代わりにM3のMacBookシリーズの発表が行われた。M3ということで、いよいよ3nmプロセスに突入ということになる。これは、ちょっと予想外。思っていた以上に3mnへの移行が早かった。が、おかげさまでスペックが劇的に向上した。

ただ、多くのユーザーにとって、M3ほどのスペックは必要ないと思う。たしかにM1やM2より処理速度が速くなっているので、4K動画のレンダリング速度がもっと速くなるのは間違いないが、でもM1の時点でも十分に使えるレベルだったはずだ。M3のMacBookの恩恵を強く受けるのは、発表会でもあったが、まずは3DCGクリエイターが挙げられるだろう。M3 Maxになってくると40コアGPUを導入できるので、超高画質の3DCGアニメーションを作ることもできてしまうだろう。これまでのMacBookはアプリケーション含め3DCGが弱いとされてきたが、Vision Proが登場したこともあり、MacBookで3DCGとAR・VRを開発できる環境を強化していくということなのだろう。

また、Appleの新製品発表の中で、M3シリーズのMacBookの用途としてDNAシークエンシングも挙げられていることから、医療・研究の利用も強く想定されていることがわかる。というか、これほどのスペックのラップトップは、3DCG、医学、AI開発ぐらいしか用途がない。映像編集も、M1の時点で既に4Kの編集が可能だったけれど、このAppleの感じだと、もはや8Kの動画編集が前提になっている。はたして8Kの可能性に注目している映像クリエイターはどれくらいいるだろうか。少なくともYouTuberの大半は8Kの可能性を全く考えていないだろう。

ぶっちゃけ、僕も今使ってるM1のMacBookでかなり満足していて、でも一時期3DCGの制作を始めようとした時は「あぁ明らかにスペック不足だ……」という感じになった。そう考えると、実写的な3DCG制作に耐えられるM3のMacBookが登場したことで、いよいよMacBookにできないことが無くなってきた感じがする。

iPad Pro12.9の魔法

さて、新型iPadが登場しなかったことで、次の新型iPadの発表が来年の春になることがほぼ確定。「それまで待てない!」と思った僕は、iPadの購入に踏み切ることにした。ということで、iPad Pro12.9を購入した。Apple Pencilやケースなど、諸々込みで約20万円。僕にとってはかなり大きな設備投資となる。

僕がどうしてもiPad Proが欲しかった理由は、音楽制作とイラスト制作にチャレンジしたかったのが背景にある。イラスト制作は大画面のタッチディスプレイが必要なので、Apple製品だとiPadが必要不可欠。一方、音楽制作に関してはPCだけでも可能だ。ただ、どうしてもPCではやる気が起きず、ということでiPad Pro12.9を買ってみたのである。iPad Proは12.9と11の2つのサイズがあり、どちらもM2チップが搭載されているのだが、ディスプレイに大きな違いがある。11はRetina Displayなのに対し、12.9はXDRディスプレイなのだ。これが決め手となり、iPadで唯一XDRを搭載しているiPad Pro12.9を購入したのだ。

実際にiPad Pro12.9を手にして使ってみると、早速、イラスト制作と音楽制作をやってみたくなった。iPad Pro12.9を手に入れた次の日、僕はKindleでイラスト制作の教本をゲットし、MacBookで教本を表示しながら、iPad Pro12.9でイラストを1時間ぐらい描く。そして2時間ほど本を執筆した後、今度はiPad Pro12.9でLaunchPadを表示させて、パッドを叩いて音楽を演奏する。それと、DJアプリのDjayもちょっとだけ触れて楽しかった。

これがiPad Pro12.9を始めとしたApple製品の魔法なのである。Apple製品は他社製品に比べて「何かやりたくなる」のだ。これは、ガジェットやクリエイティブの基本がテクノロジーではなくアートにあるということなのだと思う。ジョブズが亡くなった今、たしかにAppleはつまらなくなってしまったが、それでもジョブズが残したアートはまだ生きている。WindowsPCがどうも微妙なのも、結局、デザインが微妙だからだと思う。ここ最近はGoogleのハードがいい感じだけど、それでもApple製品のデザインにまだ及んでいない印象がある。

そういえば、今回のiPad Pro12.9の獲得により、僕の機材はiPhone 15 ProMax、MacBook Air(M1)、iPad Pro12.9、Sony α7IV、GM24mmとなり、仕事で使えるレベルの写真撮影・動画撮影・写真加工・動画編集・文章執筆・音楽制作・DJプレイ・イラスト制作がスペック的に可能になったため、いよいよあとは、僕が時間をかけてスキルを習得するだけになった。まあ強いていうならMacBook Pro(M3)が欲しいんだけれど、現状、PCには満足しているので買い替えの予定は特にない。

1日1食

最近、食事の回数を減らした。1日2食だったのを1食にした。1食と言っても、主な食事が1日に1回になったというだけで、ほかにもコーヒーやアーモンドは摂取している。

具体的には、まず午前中は完全無欠コーヒー(グラスフェッドギー&C8オイル&インスタントコーヒー)とアゴ出汁スープ(にグラスフェッドギーとC8オイルを混ぜたもの)を飲用する。そして日中は基本的にアーモンドだけで凌ぎ、17時から19時の間くらいにディナーを摂る。ただしこのディナーに米・パン・パスタは含まれない。つまり、この食事法はいわゆるケトジェニックというやつである。

一般的に脳が使えるエネルギーはブドウ糖だけということになっているが、実際はケトン体(つまり脂質)もエネルギーにできる。実際、脳の約60%は脂でできている。そして、人間の体は主にブドウ糖系エンジン(糖質系)とケトン体系エンジン(ミトコンドリア系)の2種類のエンジンがあるということにあり、基本的にはブドウ糖系エンジンの方が有利に働く。ケトン体系エンジンを動かすには、糖質の摂取を制限するしかないのだ。

また、ミトコンドリアの働きを活発にするには「食べない時間」を増やした方がいいと言われており、オートファジーの観点でも、ある程度の時間は食べない方がいい。個人的には、少なくとも朝食は抜いた方がいいと思っている。

と、まあ他にも色々と理由があるのだが、ここ最近は1日1食生活(しかもケトジェニック)を送っている。1日1食の方が、たしかに調子はいい。とはいえ、ずっと1日1食を続ける気はない。

オートファジーは、ずっとオンにした方がいいものではなく、オンとオフを巧みに使い分けることがいい。言ってしまえばオンの状態は「デトックスモード」で、オフの状態は「からだづくりモード」なのである。ずっとオンにしてしまうと、いつまでたっても「マイナス」の作用しか及ぼさないので、しっかり身体を作るフェーズも別途で必要なのだ。その周期は、2(オン):1(オフ)だとされているので、1ヶ月のうち20日は1日1食にして、10日は何でも食べて良い、というふうにしようと思っている。