ついに旧暦も八月に差し掛かったが、西暦2023年9月15日の現在、まだまだ暑さが残り続ける。いわゆる残暑というやつだ。
最近は早起きがガチっとハマっていて、基本的には4時から7時の間に起きることができている。みなとみらいの湾岸部まで赴いて、朝日の出を20分ほど眺めてから、オフィス街に繰り出して、そこら辺にある机と椅子を使って、仕事を進める。午後になってから仕事を終了し、あとはやりたいことをやる。そんな毎日を送っている。
エンドレスな挑戦的ライフスタイル
9月初め、僕は『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』を映画館で鑑賞した。この映画は2008年に公開された作品で、15周年ということでリバイバル上映されていたのである。僕自身、『グレンラガン』はTVアニメを視聴していたとはいえ、この作品はTVアニメと劇場版でストーリーが異なるため、いつか劇場版を視聴したいと思っていた。そのタイミングでリバイバル上映がやってきたので、これを利用して僕は映画館で鑑賞した。
『グレンラガン』にはいくつもの名言があるが、僕は主人公のシモンの以下のセリフが大好きだ。
穴を掘るなら天を突く
墓穴掘っても掘り抜けて
突き抜けたなら俺の勝ち
つまるところ、最後の最後まで諦めるなということである。でも、これが実に難しい。何かに挑戦するということは、たしかに、まるで墓穴を掘っているかのような気分にさせられる。本当にこれは成功するのか、と。このまま掘り続けても何もないんじゃないのか、と。そんな恐怖が襲いかかってくるのだ。
しかし、地球は丸い。穴を掘り続ければ、いつか必ず天を突く。最後の最後まで掘り抜くことさえできれば、必ず何かが起こるのだ。
インターネットを始めとした電子的世界の登場により、僕たちは自己資金ゼロで何かに挑戦できるようになった。何かに挑戦するのに、お金が必要なくなったのだ。でも、相変わらず時間は必要である。それも、それ相応の時間が必要だ。
しかし、お金は必要ないので、生活費を稼ぐ手段さえあれば、僕たちはエンドレスに挑戦することができるのである。これはつまり、無限に敗者復活戦できるということであり、勝つまでリスクゼロで挑戦し続けられるということだ。まさに「墓穴掘っても掘り抜けて、突き抜けたなら俺の勝ち」である。
若者の資産運用術
ここ最近、同世代の社会人の友人と会話していると「貯金はいくら?」みたいな会話になる。おそらくもう少し歳を取ると、資産運用の話になって、NISAを利用する際の投資先をどうするのかとか、家は持ち家か賃貸にどちらにすべきかとか、仮想通貨はどうした方がいいのかとか、そういう話になっていくのだろう。
ただし少なくとも、お金の使い方として「貯金」は最も愚かな使い道だと僕は考える。人生100年時代になり、ざっくりと「70歳まで働く」ということを考えると、あと40年以上、僕たち若者は働き続けるというわけである。これはつまり、あと40年間は回収期間という見方もできるわけで、だったら何かしらに投資した方がいい。おそらく最も無難な投資先は自分だ。なぜなら回収期間があと40年もあり、それに加えて、仮に社会に大きな変化が訪れても、自分が変わることは基本的にないためだ。仮に自分が所属している企業が倒産しても、国が財政破綻しても、アメリカが戦争を始めても、自分の身体が健康であれば、自己投資は基本的に活き続ける。
多くの人は、貯金や資産がいつか失われる可能性があることを全く理解していない。日本円の価値は日本の状態次第で大きく変動するし、債権も、株式も、土地も、物件も、仮想通貨も、その価値が急落する可能性が大いにあることを理解していない人が本当に多い。資産運用の基本は「資産を守ること」にあり、だからリスクを分散させるのである。株式に投資してキャピタルゲインを狙うのも、本来は「資産を守るため」である。なぜなら現在の銀行預金は超低金利で、経済成長に伴うインフレを考慮した際に、貯金だとほぼ間違いなく損するからだ(インフレリスク)。一方、株価は基本的に経済成長に伴う形で上昇していく。資産運用は「お金を増やすため」に存在するのではなく「お金を守るために」存在することを理解することが、マネーリテラシーの第一歩だ。
そして第二歩目は、自己投資が最も優れた資産運用であることを理解することである。なぜならどんなに社会が変容し続けようと、自分が生きている限り、自分そのものは存在するからだ。例えば1,000万円の個別株を購入して、その企業が倒産でもしたら株はパーになるが、1,000万円を自分に投資していれば、基本的には死ぬまで、その1,000万円が活き続ける。本当にお金が余っていて、使い道がないのであれば企業や不動産に投資するのはアリだが、そうじゃないのであれば、基本的には全て自分のために使った方がいい。それもなるべく、回収が見込めるものがいいだろう。
どこからどこまでが自己投資なのかは意見が割れるが、ここでは最も堅実な自己投資のやり方を紹介する。
自己投資の選択先として無難なのは「英語」だが、もし仮に2年と300万円かけて英語を習得したとして、そうなると会話できる人間が1億人から15億人に増える。現在、僕は23歳で、仮に30歳のときに300万円かけて英語を習得するとすると、あと40年かけて300万円の投資額を回収すればいい。1年あたり7.5万円。クライアント先の可能性が単純計算で15倍に増えることを考えると、余裕でペイできるはずだ。
だから普通に考えて、まず20代の間はひたすら自己投資にお金を使った方がいいと僕は考える。20代のうちに色々なことに自己投資して、そして30代から少しずつ回収期間にいれていく。自己投資の利率と回収期間を考えると、正直、消費者金融を利用していても余裕で元が取れるぐらいだ。もちろん、しょうもない娯楽のために消費者金融を利用するのはNoだが、回収が見込めるのであれば、消費者金融を利用していても問題ない。
たしかに、3ヶ月から6ヶ月分の生活費分を貯金するのは理解できる。また、やりたいことをやる時間がないからひとまず株式に投資するのも、百歩譲ってまだなんとか理解できる。でも、20代のうちに数百万円も貯金するのは、非常に愚かなことだと思う。その数百万円で、どれだけ素晴らしいことができるだろうか。余裕で英会話を学べるし、高性能のコンピュータとカメラを購入して、オンラインレッスンを受講しても、まだ余るぐらいだ。
僕も最近は少し真面目に生きようと思っていて、とりあえず回収が見込めるもの以外にお金を使わないことにした。逆に言うと、回収が見込めるものはお金を借りてでも購入していく。10月にはミラーレスカメラを購入しようと思っていて、トータルで60万はかかる見込みだ。でも、どうやら金利ゼロで60回払いが使えるようだから、そう考えると5年で撮影技術と写真編集技術をそれなりに身につければいいわけで、個人的に、これはかなりイージーだと思う。そこら辺に転がっている写真撮影の案件を20個ぐらい受けたら、すぐにペイできる。
あとは、僕の人生設計だと、ワーホリを活用するために20代後半で2年かけて英語を習得しようと思っている(もしかしたら前倒しするかもだけど)。半年間はオンライン英会話(月1万円ぐらい)で英語に触れ、そのあとは語学留学で3ヶ月フィリピンに滞在(月20万円で生活費など諸々こみで可能)し、そのあと1年間はワーホリを活用してオーストラリアに滞在しようと思っている。ただしオーストラリアでの生活をどのように過ごすかはまだ未定で、こればかりは僕の状況次第だ。ただし一般的に、ワーホリを活用してオーストラリアに滞在する人の大半は、収支をゼロどころか、プラスにして帰ってくる。アルバイトの時給が20ドルを超えているからだ。
まあつまり、若者の資産運用術で最も正しいのは、とにかくお金を使うということである。堅実にいくなら、まずは3ヶ月から6ヶ月分の生活費を現金で貯金しておき、それからは基本的に自己投資。それでもお金が余るなら、自分の趣味に使う。
自己投資の優先順位は①健康、②英語、③コンピュータで、健康に関しては、3ヶ月に1度の歯科検診と年に1度の健康診断でひとまず問題ない。英語に関しては、特に留学する予定がないのであれば、ひとまずオンライン英会話で1日30分のコースを利用する(月額1万円弱)。
コンピュータに関しては、パソコン、タブレットが該当するが、語学が関係ない映像・写真・音楽の制作技術を身につけるのが利口で、それに加えて文章も書けるようにするのがいいと思われる。プログラミングも悪くはない選択肢だが、特に何か作りたいものがないのであれば、プログラミングを学ぶ必要性は正直薄い。ちなみにApple製品は手数料・金利ゼロの分割払いが利用可能で、その上、下取りプログラムも充実しているため、月2万円もあれば、十分に、最新のコンピュータを使い続けられると思う。
また別途で、教養を深める取り組みには人生トータルの長い時間をかけていく。読書が最も効率的で、出費を抑えたいならKindle Unlimitedを利用する。Kindle Unlimitedでもたくさんの古典がラインナップされているし、ここ最近は著作権切れによって近代文学作品が無料で読めるようになっている。
以上を含めてもトータルで月5万円弱の出費で済む。もしこれで無事に「英語を喋れるデジタルクリエイター」になったら、いつでもどこでも、安定してお金を稼ぐことができ、かつ収益エンジンになり得る資産にもなる”作品を”作り続けることができる。そのうえ、自分の趣味を極めていれば、それがクリエイティブにも大いに反映され、独自の強みを生み出すことができ、希少価値が増す。この自己投資を40代までに完了させれば最高だし、多分、この自己投資をやっていく中で、きっと「僕たち人間は常に進化し続けなければならない」という考えにいきつくのではないだろうか。そのマインドさえ手に入れれば、創造的な人生が、僕たちを幸福に導いてくれるのではないかと思う。
音楽鑑賞のやり方を変えた話
2023年8月の『アニサマ2023』に参加してから、音楽への興味が強まっている。僕は月の満ち欠けを基準とした約2週間で1つのプロジェクトを完了させるよう心がけていて、ここ4週間は別名義での書籍執筆に時間を費やしていた。ちなみに今日か明日で書籍を1つKindleにドロップする予定だ。
それでじゃあ「次の2週間はどうしようかな」という話になるのだけれど、これはもうもちろん音楽制作である。まだ仕事のために音楽制作する段階ではないので、フリーソフト(GarageBand)とありあわせのデバイス(MacBook Air、AirPods Pro)を使いながら、DTMの基礎を学ぶ2週間にしようと思っている。
さて、それに伴ってからなのかわからないが、僕は音楽鑑賞のやり方を少し変えた。具体的には、アニメ鑑賞と同じで、ちゃんと家でじっくり聴くようになったのだ。MacBookはイコライザを活用できる分、iPhoneよりも音質がいいためである。また、ちゃんとアルバムを通しで聴くようになった。通しで聴く習慣は、これまでの僕になかったものなので、かなり新鮮な気分である。
ちなみに現在は『アニサマ』をきっかけにすっかりハマってしまった声優アイドル・小倉唯のアルバムを聴いている最中で、1月にはビリー・ジョエルのライブが控えているので、11月終わり頃から、ビリー・ジョエルの50年経っても色褪せないシティポップをウイスキーでも飲みながらじっくり聴いていこうと思う。