2027年、横浜・上瀬谷にて国際園芸博覧会が開催される。「幸せを創る明日の風景」をテーマに、自然との調和を実現するそうだ。

また、博覧会の跡地には三菱地所によるテーマパークが開催される予定になっている。

一方で、もう横浜に住んでから長くなった僕としては「はたして横浜の緑は美しいのか?」という疑問があった。

僕が高校時代を過ごした横浜商業高校(通称:Y校)の近くには、大岡川が流れているが、これがまあ汚いのである。

「自然との調和」とはよく言ったが、植物は、水と土と太陽光がなければ生きていくことができない。太陽光はまだいいとしても、はたして横浜の水と土は、いったいどうなっているのだろうか?

国際園芸博覧会で「自然との調和」や「グリーンシティ」をPRしても、水と土がしっかりしていないのであれば、教養のあるゲストに見抜かれる。

そこで僕は、横浜に細々と生きながらえている「自然」を撮影することにした。横浜市民の僕としては「横浜に自然ってあるの?」という感じだが、意外にも、横浜には素晴らしい自然がかろうじて残っている。

横浜の緑をテーマにしたこのフォト・ルポルタージュプロジェクトを「GREEN YOKOHAMA」と命名し、カメラを手に、横浜中にある自然を撮影する。